メルセデスのトト・ウォルフがいまだ未定の来季シートについてキミ・アントネッリがリストのトップにいるという注目の発言をしました。
メルセデスは、来季からフェラーリに加入するルイス・ハミルトンの後任として誰を乗せるのかまだ決まっていない状況です。
トップチームであるメルセデスの空きシートについては、F1界におけるシーズンを通しての注目トピックとなっており、ここまでカルロス・サインツやマックス・フェルスタッペンなどの名前が候補として挙がっていました。しかし、来季に関してサインツはウィリアムズとの契約が発表され、フェルスタッペンについてもレッドブル残留を明言しています。
実績十分のドライバーの名前が候補として挙げられる中、唯一まだF1での実績がないにも関わらず、来季ラッセルのチームメイトとして噂が絶えないのがメルセデスの育成ドライバーであるキミ・アントネッリです。
アントネッリは今シーズン、飛び級でF2に参戦してルーキーイヤーを戦っており、ハンガリーで行われたレース2ではシーズン2勝目をマークするなど全体的には苦しみながらも要所でその才能を見せつけています。
また、イモラとレットブル・リンクではF1マシンでのテストを行い、F1のマシンでの経験も積んでいるところです。
時間が進むにつれてドライバーの選択肢が限られてきたなか、メルセデスのトト・ウォルフがAutosportWereldのインタビュー内でこのように発言しました。
「メルセデスの来季ドライバーとしての基準は至ってシンプルだ。それは、現在手に入れられる中でのベストドライバーだ。」
「現時点では、私の第一のオプションはキミ・アントネッリだと考えている。」
「もちろんリスクは承知だが、彼のドライバーとしての才能を考えればそこまでのリスクではない。しかし、メディアやラッセルとの比較に対処しなければならないだろう。」
「キミのスピードと才能はすでにある程度のレベルに達している。彼に足りないものは経験だけだ。」
「他に考えられるシナリオとしてはもちろんフェルスタッペンがいる。だがそれは現実的ではない。」
「私はよろこんでリスクを冒してキミを起用するよ。だってそれは、予測できる範囲内でのリスクだからだ。」
「ピアストリの成長を見たとき、彼がランド・ノリスと同じレベルで勝利を争うようになるまで1年半だった。私たちもキミを起用してそれと同じようにしていきたい。」
「いずれにせよ我々は今、2026年の新レギュレーション前の過渡期にいる。そういう意味では来季はキミをチームに適応させるのにちょうどいいシーズンだ。」
トト・ウォルフがフェルスタッペンに関心を持っているということは本人も隠すつもりなく明言しているので周知の事実ですが、来季のフェルスタッペンの可能性がなくなった今ではアントネッリを第一の候補として考えているようです。今考えられる選択肢を思い浮かべても、ボッタスを呼び戻すことはさすがにないとは思うのでアントネッリが適任かもしれません。ですが、何が起こるかわからないのがF1なので正式発表があるまではとりあえずじっと待ちましょう。
(画像/メルセデス公式Ⅹより引用)
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