レッドブルのセルジオ・ペレスは前半戦を終えて獲得したポイントは131ptで、チームメイトのマックス・フェルスタッペン(277pt)にダブルスコアをつけられ、現在ランキング7位とここまで低調なパフォーマンスをみせています。
昨年までとは違ってライバルチームとの差がなくなり、コンストラクターズタイトル獲得も危うくなったことからレッドブルはシーズン後半に向けたドライバー交代をするのではという見方が強まっていましたが、最終的にはペレスの残留を決断。後半戦もフェルスタッペンとペレスのラインナップで戦うことが決まりました。
このことについてレッドブルのヘルムート・マルコがESPNのインタビューでペレス復活に向けた考えを明かしました。
「我々はチェコの状況を好転させ、彼が安定したパフォーマンスを取り戻すことができると信じている。」
「(ドライバーとして)F1でマックスのチームメイトであることはあまり良いことではない。しかしチェコには実績がある。彼はレースウィナーだ。」
続けて、ベルギーGP後に行われたとされる話し合いについては、
「話し合いは単にドライバーについてのことだけではなかった。チームを向上させるために何ができるのかについての定期的に開かれるミーティングのうちの一つだったよ。」
「我々は今のマシンをもっとドライブしやすいものにする必要がある。ドライブが難しいものであればあるほどマックスとチェコの差はより顕著になってしまう。なぜならマックスは並外れた才能を持っているからだ。」
「つまり、マックスのチームメイトであるということは他のドライバー(のチームメイトであること)とはまた別の話だ。だから、もっとバランスを重視したドライブしやすいマシンを用意しようということになった。そしてこれはマックスが苦しんでいることでもある。理想はチェコとともにシーズンを進めていくことだけど…」
「一番の問題は好不調の波が激しいことだ。彼はいくつかのレースでいいパフォーマンスを見せて結果を残したとしても、次のレースではマックスに0.5秒遅れということもあった。」
このように、不満を口に出しながらもチームとしてペレスの復調をサポートする姿勢を語りました。
たとえペレスが不調でもこれまでのように他チームを寄せ付けない圧倒的なマシンがあればおそらく対策をとらなかったと思いますが、マクラーレンやメルセデスが脅威となった今ではチームとしてペレスに合わせたマシンを用意することが急務となるでしょう。
過去にフェルスタッペンのチームメイトが同じように苦しむのを見てきましたが、ヘルムート・マルコの発言の通りにマシンが用意されればペレスもまた息を吹き返してくれるのではないかと思います。このチャンスをものにできるのか、後半戦のペレスに目が離せません!
(画像/レッドブル公式Ⅹより引用)
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