来シーズンのアウディ移籍が決まっているヒュルケンベルグは昨年、ハースから2019年シーズン以来の正ドライバーとしてのF1復帰を果たし、今シーズンもここまでチームメイトを上回る22ptを獲得(マグヌッセンは5pt)するなど36歳の今も力強い走りを見せ続けています。
しかし、ヒュルケンベルグといえば2010年にバーレーンでF1デビューして以来、217戦で表彰台に乗ったことがないという不名誉な記録を更新し続けていることについて多々取り上げられてしまうドライバーでもあります。そんなヒュルケンベルグがGP Racing magazineのインタビューで、自身が持つ不名誉な記録とアウディとの契約について語る場面がありました。
「自分のキャリアの成績を見てどう思うかって? 全く気にしていないよ。」
「もちろんポディウムに上がってレースウィナーになり、ワールドチャンピオンになりたい。それはそうだ。そうでなければ噓を言っていることになる。でも私のキャリアは思うように進んだと思っている。いくつか良いチャンスはあったが様々な理由で逃すことにはなったけど…。でも、すでにそれらを受け入れているしここまでのキャリアには満足している。今はすべてを受け入れる余裕があるんだ。」
「大きなプロジェクトを見据えたアウディのようなチームが、多くのレースウィナーや自分よりいい数字を残したドライバーに先立って私と契約したことがすべてを物語っている。」
インタビューにもあるように、アウディがヒュルケンベルグとの契約を望んだのは、彼自身の安定してポイントを持ち帰る能力とキャリアの経験値に他なりません。確かにこれまでで表彰台に立っていないというのは事実としてありますが、長年彼を見てきた人であれば誰も悪いドライバーだという人はいないでしょう。F1で通算200戦以上走ってきたということがそれを示しています。来年以降、大きな期待がかかるアウディでどのような活躍をするのかこれからのヒュルケンベルグに目が離せません!
(画像/ニコ・ヒュルケンベルグ公式Ⅹより引用)
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