ミック・シューマッハは2022年シーズンにハースのシートを失って以降、メルセデスのリザーブドライバーを務め、今季はアルピーヌからWECにも参戦しています。RN365によると、2025年シーズンのF1復帰を目指すミックがインタビューで現在の心境を語りました。
「どのチームもまだ空いているシートの契約を急いでいないように思う。それが僕の去就がいまだはっきりしていない理由だけどF1で戦うことが僕にとって常に優先であり続けることは変わらない。」
「F1復帰の可能性が完全に閉ざされない限り、僕はそこに焦点を当てて待ち続けるつもりだ」
しかし現在、カルロス・サインツがウィリアムズと契約を結んだことで急速に各チームの残りシートが埋まり始めています。
ミック・シューマッハについてはメルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフが以前「ミックはメルセデスのシートに値するが今回のラッセルのチームメイトとしての候補には入っていない」という発言をしていました。
ラッセルのチームメイトに関しては、先日カルロス・サインツのウィリアムズ加入が発表されたことで、メルセデスの育成ドライバーであるキミ・アントネッリが務める可能性がかなり高まっている状況です。
さらに、アルピーヌの残り一枠に関してもここ数日ジャック・ドゥーハンで決まりかのような報道が複数メディアから出ていますのでミックが来季F1で走れるのかについてはかなり厳しい状況になっています。
そんな中、可能性を残しているのがアウディとの契約です。この契約の実現にはSport 1のインタビューにおいてレッドブルのヘルムート・マルコも太鼓判を押しています。
「ミックはF3、F2と制したことでこのスポーツでは結果を残してきたといえる。そしてそれが彼を興味深い選択肢の1人にしている。」
「ハースではギュンター・シュタイナーにフェアな扱いを受けていなかった。」
「ミックはパドック内で最も礼儀正しく、ナイスガイのうちの1人で、彼については良いことしか聞かない。」
「アルピーヌとアウディが本格的に彼の起用を考えているようだ。彼はそれに値するドライバーだからうれしく思うよ。」
ハースでのミックはあまり目立った活躍はできませんでしたが、その中でもポイントを獲得したシルバーストーンやオーストリアでの力強い走りはとても印象に残るものでした。
下位カテゴリーの頃から慣れるまで時間がかかるタイプだったので、十分な経験を積んだ今どのような走りを見せてくれるのかぜひ注目したいドライバーです。
(画像/ミックシューマッハ公式Ⅹより引用)
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