元F1ドライバーのジョニー・ハーバートがTopOffShoreBooks.comのインタビューで、現在のレッドブルの状況を「崩壊し始めている」とし、チーム状況とフェルスタッペンの今後について語りました。
「マクラーレンとメルセデスは素晴らしい仕事をして、レッドブルに対して遅れをとっていた状況からレースで勝利するほどのパフォーマンスを見せている。」
「レッドブルはまだ速いマシンを持っているとはいえレースのシナリオにおいては劣勢だといえる。レッドブルがこの状況から立ち直るのはとても困難なことだ。彼らは圧倒していた状況から今は表彰台に上がることさえ苦しんでいる。」
続けて、フェルスタッペンの去就については
「マックスとヨスは2026年に目を向けていると言った。どこをみているか?それは1つしかない。メルセデスのことだ。トト・ウォルフもマックスの獲得を切望しており、マックス自身も移籍について同じ考えを持っている。」
「マックスからは、彼がレッドブルチームへのリスペクトを失い始めているような印象を受ける。マシンにはかつてのような速さはなく、彼はいくつかのミスをした。そして全世界に聞こえるよう不満をぶちまけた。」
「私は情熱を表に出すドライバーを見るのは好きだ。チームを引っ張ることはプレッシャーだが、それこそがF1のベストドライバーができること。彼がすべきは勝者のメンタリティを植え付けることだ。」
フェルスタッペンは2025年シーズンについてはレッドブルに残ることがすでに決まっていますがそれ以降の去就は不透明となっています。
フェルスタッペンが外への関心を隠さなくなったのには、レッドブルにシーズン開幕前からネガティブなニュースが立て続けに起きていることも関係しているのかもしれません。
チーム内でヘルムート・マルコの追放が計画されていたというメディアへのリークから始まり、チーム代表を務めるクリスティアン・ホーナーに不適切行為の疑惑が浮上。さらには、ヨス・フェルスタッペンが自身のイベントへの参加を妨害したとしてクリスティアン・ホーナーを批判し、関係が悪化していました。
加えて、5月にはエイドリアン・ニューウェイ、8月初めにはチーム在籍18年となるスポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーとチームを長年支え続けた重鎮たちの相次ぐ離脱が発表されました。
これほどの重要な人物がチームを離れるとチームの戦力ダウンは避けられないでしょう。後任はチーム内から登用するとされていますが果たしてその穴を埋められるのでしょうか。この状況を見てフェルスタッペンが今後どのような決断を下すかにも注目が高まりそうです。
(画像/公式Ⅹより引用)
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